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2011年8月

2011年8月 2日 (火)

消防利権

連休なかびの22日、高円寺の雑居ビルにある居酒屋「石狩亭」から出火、店内にいた男性4人が亡くなり、男女12人が重軽傷を負ったという事件があった。焼き物の火が壁と天井に燃え移ったことが原因とからしいけれど、火災ってほんとうに怖い。寿々おばさんもつい先日、お鍋を焦がしたばっかり…。一般家庭での不注意による火災も怖いけれど、それよりもっと怖いと思うのが、雑居ビルなどのように、逃げ場がないお店で火災に遭うこと。

21日、某ディスカウント・スーパーに買い物に行き、そのことをなんとなく実感したばかり。うず高く積まれている商品を見た時に思ったのが、地震がきたら潰されて死ぬよねえ…ということ。さらに、奥まった迷路のような構造のお店だったから、火事が起きたらどうやって逃げるの?煙に巻かれて死ぬしかないじゃない。そんなことを思い始めたら途端に怖くなって早々にお店から脱出。このスーパー、数年前に放火による火災で3人の方が亡くなられているから、翌日の新聞に載ったこの惨事が他人事のようには思えなかった。

普段は、何も気にすることなくスーパーなどで買い物をしているし、かつては新宿だのなんだのの場末の、それこそ道のどん詰まりにあるような居酒屋を飲み歩いていたこともあったけれど、考えてみれば今も昔も「非常口」なんていうものを確認したことがない。万が一火事が起きたら、無事に逃げられるかどうかは運任せ。

このことでふと思い出したのが、住宅火災警報器の設置義務化。米国・英国で火災報知器を普及したところ死者数が半減した・・・ということが設置義務化を後押しした根拠になったようだけれど、火災報知器の1台の値段は3,000円~30,000円ぐらい。消防署にお勧め設置場所を尋ねると、最低でも寝室と階段、それに子供部屋、キッチンだと言うから、家全体にフル装備なんてことになったら購入額は結構なもの。それなのに補助制度があるのは一部の自治体のみだから、これじゃあ「貧乏人はケムを吸え」って言ってるようなものじゃないかと、その場で消防署の人に噛み付きたくなったけれど、噛み付くところが違うような気がして黙っていた。

この話の影にいるのが元自民党で、現在「日本消防協会」会長を名乗る片山虎之助。なら、こやつに噛み付くのがスジというもの。「(元)自民党」の「電波利権のドン」の「片山虎之助」が関わっているこの話が、国民の安全を守るためにと、清く正しく進められたはずなどなく、おそらくは欲まみれ利権まみれ。火災警報器は「日本消防検定協会」が鑑定したものなら品質は保証されているというふれこみ、そうだとしたら、利益に供するのはこの協会とツウツウの企業。おそらく(社)日本火災報知機工業会の役員に名を連ねている日本ドライケミカル、日本フェンオール、沖電気、パナソニック、ヤマトプロテック、藤倉工業あたりに違いない。

一世帯あたり平均して10,000円で火災報知器を購入したとして、平成21年3月31日現在、日本全国の世帯数は5287万7802世帯(総務省・資料)だから、単純計算でも5,000億円以上の売り上げ。これ以外にも商店だのなんだのがあるから、その収益ときたら大変な数字になりそう。片山虎之助、指をくわえてニコニコと、己の利益も省みずにひと肌もふた肌も脱いだなんてこと、逆立ちしたって思えない。

人の命をダシに利権むさぼる悪党ども。こういう輩にはいつかバチが当たるに違いないと思うのだけれど、禍はなぜか正直に生きているか弱き国民に向かって牙をむく。不公平なこと甚だしいったらありゃしない。

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